新玉ねぎから芽が出るのはなぜ? 鮮度と生命力の証

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仲田青果は兵庫県南あわじ市で特産玉ねぎの生産・卸売りをしています。
愛称は「淡路島いち玉ねぎ」。野菜ソムリエサミットで2年連続の金賞を獲得しました。
淡路島の玉ねぎ屋だからこそ知っている豆知識をコラムとして日々発信しています。

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スーパーやご自宅で、新玉ねぎから緑色の芽が伸びているのを見たことはありませんか?
「傷んでしまったの?」と心配されるかもしれませんが、実はこれは新玉ねぎならではの鮮度の証でもあります。

■新玉ねぎは「生きている」

一般的に、玉ねぎは収穫後に乾燥・貯蔵することで長期保存が可能になります。
しかし、新玉ねぎは乾燥処理を行わず、みずみずしい状態のまま出荷されるため、水分を多く含み、呼吸や成長活動が活発な状態が続きます。
そのため、収穫後もしばらくは生命力を保ち、条件が整うと発芽しやすくなるのです。

新玉ねぎは「生きている」野菜です。
適度な温度と湿度があると、玉ねぎの中に蓄えられた養分を使って芽を伸ばします。
これは玉ねぎが自らの生命を維持しようとする自然な営みであり、品質が悪くなったわけではありません。

■芽が出た新玉ねぎは食べられる?

芽が出たからといって、新玉ねぎが食べられなくなるわけではありません。
芽自体にも辛味や苦味はほとんどなく、薬味として利用できます。
ただし、芽が成長しすぎると玉ねぎ本体の水分や栄養が芽に移るため、風味が落ちることがあります。
気になる場合は芽を取り除き、通常通り調理してお召し上がりください。

新玉ねぎの芽は柔らかく、さわやかな風味があるため、さまざまな料理に活用できます。

  • 薬味として:細かく刻んで味噌汁や冷奴のトッピングに。
  • 炒め物:オリーブオイルやごま油で軽く炒めて、卵とじやチャーハンに加える。
  • 天ぷら:衣をつけて揚げると、サクッとした食感と風味を楽しめます。
  • サラダ:生のままスライスして、ドレッシングと和える。
  • 卵焼き:刻んだ芽を卵液に混ぜて焼くと、彩りと風味がプラスされます。

■芽が出るのを防ぐ方法

新玉ねぎは温度と湿度に敏感です。芽が出るのを防ぐには、以下の保存方法を試してみてください。

  • 冷蔵保存:新聞紙やキッチンペーパーに包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。
  • 風通しの良い場所で保存:直射日光を避け、風通しの良い涼しい場所に吊るす。
  • 早めに食べる:新玉ねぎは鮮度が命。購入後はできるだけ早めに食べるのがおすすめです。

新玉ねぎの芽は、以下のような条件が揃うと出やすくなります。

  • 温度が高い:特に15℃以上になると発芽しやすくなります。
  • 湿度が高い:湿度の高い環境では水分を吸収しやすく、発芽を促します。
  • 光が当たる:直射日光や明るい場所に置いておくと、発芽のスイッチが入ることがあります。
  • 保存期間が長い:収穫後の時間が経つにつれ、発芽の可能性が高くなります。

■毒性は…ない!!

芽が出る野菜として、じゃがいもと玉ねぎを混同される方もいるかもしれません。
じゃがいもの芽にはソラニンという有毒成分が含まれていますが、新玉ねぎの芽にはそのような毒性はありません。
安心して食べることができます。
むしろ、玉ねぎの芽にはビタミンやミネラルが含まれており、料理のアクセントとしても活用できます。