新玉ねぎと茶色い玉ねぎの違いは?わかりやすく解説

玉ねぎには「新玉ねぎ」と「茶色い玉ねぎ(一般的な玉ねぎ)」の2種類がありますが、具体的に何が違うのか知らない方も多いのではないでしょうか。
見た目の違いはもちろん、収穫時期や味、食感、保存方法など、さまざまな点で異なります。
今回は、それぞれの特徴を詳しく解説し、オススメの食べ方まで紹介します!
■厳格な定義がない「新玉ねぎ」
「新玉ねぎ」という名称自体は、JAS(日本農林規格)などの公的な規格で厳密に定められているものではありません。
一般的に春に収穫される早生(わせ)品種の玉ねぎが「新玉ねぎ」として流通しています。
農協やスーパーなどの販売現場では一般的な皮の茶色い玉ねぎと区別するため「新玉ねぎ」と表示されることが多いですが、明確な基準があるわけではなく、生産者や地域ごとに異なる場合があります。


■水分量が多く鮮度が命=長期保存には不適
水分量が多い新玉ねぎ
- 収穫時期:春(主に3~5月)に収穫されます。新玉ねぎは、玉ねぎが収穫されてすぐに出荷されるため、水分を多く含み、みずみずしさが特徴です。
- 品種:スーパーアップ、高錦、濱の宝、レクスター、七宝など。
- 保存性:皮が薄く水分が多いため、長期保存には向いていません。冷蔵保存で1~2週間程度が目安です。保存する際は新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室に入れると鮮度が保ちやすくなります。
長期保存に適した茶色い玉ねぎ
- 収穫時期:主に夏~秋(6~10月)に収穫され、その後乾燥させてから出荷されます。乾燥させることで保存性が向上し、通年で流通しています。
- 品種:ターザン、もみじ3号、もみじの輝きなど。
- 保存性:皮がしっかりと乾燥しているため、風通しの良い場所で保存すれば1~2か月程度もちます。




■静岡の「日本一早い新玉ねぎ」
静岡県浜松市周辺は「日本一早い新玉ねぎ」を合言葉に、「はるたま」の栽培に取り組んでいます。
https://harutama-ja.com/
年明け早々から出荷が始まり、他産地に先駆けてまとまった数量が出荷されています。
農家自身が自分で種を採る「自家採取」によって種子栽培しているのが特徴です。
2024年1月に静岡県浜松市を訪れて「はるたま」の収穫の様子、自家採取用の趣旨栽培の様子を見学させてもらいました。


■辛み成分が少なく生でも食べやすい
玉ねぎは品種によって味や食感が大きく異なります。
新玉ねぎと茶色い玉ねぎでは、それぞれの特性を活かした料理に使うのがポイントです。
みずみずしい新玉ねぎ
- 水分量が多く、みずみずしい食感:新玉ねぎは通常の玉ねぎよりも水分が多く、シャキシャキとした食感が特徴です。
- 辛みが少なく、甘みが強い:辛み成分が少ないため、生のままでも食べやすく、甘みを感じやすいです。
- 熱を加えるとさらに甘みが引き立つ:加熱することでより柔らかくなり、甘みが増します。
加熱すると甘みが増す茶色い玉ねぎ
- しっかりとした食感:水分が少ない分、カットしても形が崩れにくく、歯ごたえがあります。
- 収穫直後は辛みが強め:生のままだと辛みがあるため、サラダなどで使う場合はスライスして水にさらすと食べやすくなります。
- 加熱すると甘みが増し、コクが出る:炒めたり煮込んだりすることで、辛みが抜けて甘みとコクが増します。



■新玉ねぎをカレーやシチューに入れると…
オススメの食べ方をまとめました。
新玉ねぎでカレーやシチューを作ると、ルーに溶けて消えてしまった!!なんてことも。
玉ねぎの食感は楽しめませんが、新玉ねぎの甘みをたっぷり味わっていただけます☆
生で味わってほしい新玉ねぎ
- サラダやマリネに:スライスした新玉ねぎを生のまま食べるのがオススメ。オリーブオイルやポン酢、レモン汁と和えると爽やかな味わいになります。
- さっと炒める:強火でサッと炒めるとシャキシャキ感を残しつつ、甘みを引き出せます。肉や魚と一緒に炒めても美味しいです。
- 丸ごと蒸して食べる:電子レンジや蒸し器で加熱するだけで、柔らかくて甘い新玉ねぎが楽しめます。バターや塩を添えるだけでシンプルな美味しさが際立ちます。
焼いても煮てもおいしい茶色い玉ねぎ
- 炒めてコクを引き出す:カレーや炒め物に使うと、強い旨みと甘みが加わります。特に、じっくり炒めて飴色玉ねぎにすると料理の味が一段と深まります。
- 煮込み料理で甘みをアップ:スープやシチュー、煮物に使うと、玉ねぎの甘みが溶け出してまろやかな味になります。
- オーブンで焼く:玉ねぎを輪切りにしてオーブンでじっくり焼くと、甘さが凝縮されて絶品です。チーズやハーブをのせて焼くとさらに美味しくなります。